麻雀は判断の繰り返し。難しい手や局面を迎え長考することがあるでしょう。プロ雀士どおしのTV対局であっても決して珍しい場面ではありません。しかし私は断言します。麻雀で重視すべきはスピードであり、即決こそ強者の条件であると。
通常の対局であればためらわずに打てる手も、慎重さを求められる局面になると決断を下すことに対して恐怖心が湧いてきます。それがタイトル戦など重要な局面であるほど、「予想と違うツモであったら」「今、相手から攻められたら」などといった不安がどんどん大きくなって行くものです。こうした不安が迷いを生み決断を鈍らせるのです。
矛盾するようですが、こうした不安や迷いを取り除く万能薬こそ、いにしえより伝わる秘薬「即断即決」なのです。
このときに判断したものがうまくいけば成功です。仮に失敗したとしても即決したからこそ得られた経験が身に付きます。この「即決したからこそ得られる経験」というのがミソ。なぜなら即決には根拠となるパターンが必要だからです。パターンがないからわからない、わからないから迷う。迷った上で気分や思考次第でどちらにも転がる可能性があった末に選択したものとは違います。
麻雀でもっとも重要な要素はスピードです。即断即決は大きな武器。パターンを手に入れ即断即決を使いこなすようになれば不安も迷いもなくなります。
重要な場面で決断を先延ばしにし、「とりあえず」と牌を選ぶようではダメ。見えないこところで致命的な損失を垂れ流すことになります。ただしこの損失はもともとあったものが無くなるものではないため実感が得にくい。そこでほとんどの中級者は重要な局面で長考の上、カンに頼った打牌を繰り返すのです。だから強者との差は埋まらない。10年、20年スパンで見たとき、さらも大きな差となって表れてくるのです。
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