2013年2月14日木曜日

将棋の定跡。囲碁の定石。


先人たちの研究の結果、最善とされ定着した一手をいいます。麻雀でも定石やセオリーと呼ばれる打ち方が存在します。以下、ここでは「定石」と呼称します。

麻雀における定石については、インターネットをはじめとし学べる機会は決して少なくありません。昔は書籍や研究会を通して学ぶしかありませんでしたが、現代では一流プロの打ち方を幾度も記録・再生することができるのです。またこれら牌譜を分析し、自らの研究とすることも可能です。

「皆が定石を覚えたら結局は運だけ」

「勝負に勝つためにはオリジナリティーが重要」

という意見もあります。しかし独創性というものはあくまでも基礎を身につけた人にだけ言える話。強者や一流プロが創造性にあふれた一手を打ったとしても、それは定石を踏まえたうえで意図的に打った一手。初めから独創したものではありません。

憧れのプロ雀士はいる場合はTV対局などでよく打ち筋を研究してください。そのプロ雀士の「定石」を読み取れるはずです。たとえば、「ミスター麻雀」こと小島武夫プロは豪快な打ちまわしに定評がありますが、じっくりと打ち筋をみると間4ケンを非常に意識していることがうかがえます。あるいは麻将連合μ会長・井出洋介プロは実に理論的な一見デジタル打ちのように見えます。しかし「ツモの流れ」を重視していることがわかってきます。極端な例では、第1打に.を捨てたにも関わらず、ヤオチュウ牌中心の流れと見るや国士無双にシフトしたこともあります(その後読み通り.をツモり直しました。実に見事です。)

余談ですが、私は「トイツ王子」の異名で知られる土田浩翔プロの定石を好んで長年真似し研究しています。ある疑問が生じた際は直接訪ねたこともあります。そして苦手としていたチートイツを今では得意な手役の1つとすることができました。

最初は定石をそのまま真似しても構いません。そして疑問が生じたとき、それを納得いくまで研究することで、アナタ1人だけのオリジナル「定石」となるのです。

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