「麻雀は運次第」という意見があります。麻雀は結果が偶然に左右され易い性質のゲームである以上、こういった意見があるのは自然といえそうです。しかし一方でだれもが認める強者も存在します。彼らとて運やツキに結果を左右されることもあるでしょうが、勝率は非常に高い。少なくとも周りにはそんな印象を与えている。
強者が存在するという事実は、運要素が強い麻雀といえども個々の実力が発揮されるゲームであることを示しています。この点で将棋や囲碁とは大差はありません。であるならば、麻雀においても勉強や努力は有効といえそうです。なぜならそれらは個々の実力を伸ばすための方法だからです。
では努力とはいかにして行うべきか。
私は実力を伸ばす方法、すなわち麻雀における努力は研究だと考えています。麻雀は数字の組み合わせで成立しています。数字やその組み合わせである以上、その大部分をパターン化することができます。これらパターンを1つ1つ検証しベストの打牌を導き出すこと。とどのつまり、麻雀の研究とはその繰り返しにすぎません。前述ccbbmmからのb切りも、パターンが検証された結果なのです。
とはいえ、パターンは無制限に存在します。その全てを検証するのは現実的でない。ではどうするか。その方法をお教えします。
普段、麻雀を打っていて迷いが生じる場面があると思います。その迷いを検証するのです。そのときに何を切って結果がどうなったかは問題ではありません。重視すべきは迷いが生じた牌姿にあります。その牌姿を絶対に忘れないようにしてください。紙でも記憶でもケータイメモリーでもいいので留めること。14自牌全てがベストですが、当該の一部分でもいい。
その対局終了後、ゆっくりとその牌姿について検証するのです。検証方法は3~5枚の捨て牌候補を選びその受入れ枚数それぞれを数える、たったこれだけ。実際の牌を並べながら行うのがオススメですが(牌の残り枚数に間違いがない)、紙に書いて行っても結構です。検証結果はノートにまとめるとよいでしょう。このとき、ベストの捨て牌が2種類以上となりそれぞれに差がない場合、よりテンパイしやすい牌、より和了りやすい牌を選ぶようにします(テンパイや和了についての優先順位は後述します)。
具体例を挙げましょう。ryyzzcn,,dfghj から捨て牌を選んでください。
まずソウズ部分は3面待ちが完成しているので、捨て牌候補から除きます。残りryyzzcn,,全てが捨て牌候補といえそうです。あなたなら何を切りますか。
正解は「y」です。ただし「瞬時」に回答された方のみ正解とします。なぜならここで迷っていては強者たりえない。迷うということは正解以外の牌を選ぶ可能性もあるということ。このような牌姿の出現率は決して低くない。そこで正しくない打牌を繰り返すことは著しく勝率を落とすことにつながります。打開策はたった1つ。パターン化することです。(yが正解となる詳細については後日掲載します)
麻雀が数字の組み合わせである以上、どれだけ複雑であっても必ず正解が存在します。実は麻雀を打つ者は皆、このパターンをもっています。パターンをもっているからこそ捨て牌の判断ができるのです。迷うということはパターンを知らないということに他なりません。
強者はより多くのパターンを持っています。強くなる方法の1つはこのパターンを増やすことなのです。これまで迷っていた場面で瞬時にベストの牌を打てる。導き出されたパターンと打牌は必ず実力を向上させます。その打牌はあなたの一生の財産となるのです。
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