御存じのように、麻雀は勉強や努力を重ねたとしてもが必ずしも成績アップに結びつくとは限らない性質をもったゲームです。
巷には多くの戦術本が出版されておりますし、雑誌や麻雀関連のホームページでは「何を切る」といった問題がハッキリとした正解付きで載っています。初心者はまずこれらから情報を得て勉強しゲームやネット麻雀などで腕を磨く。このような一連の流れが最近の傾向ではないでしょうか。
巷には多くの戦術本が出版されておりますし、雑誌や麻雀関連のホームページでは「何を切る」といった問題がハッキリとした正解付きで載っています。初心者はまずこれらから情報を得て勉強しゲームやネット麻雀などで腕を磨く。このような一連の流れが最近の傾向ではないでしょうか。
そのような勉強をしている方は決して下手ではありません。むしろ戦術やテクニックに関しては雀荘常連の年配者などよりも詳しいくらいです。
いわば中級者といえる程度の腕前はあるはずです。しかし実際に打ってみると成績はイマイチ。そして、このような中級者の方のほとんどは「なぜ勝てないのだろうか」という疑問を抱いているのです。
いわば中級者といえる程度の腕前はあるはずです。しかし実際に打ってみると成績はイマイチ。そして、このような中級者の方のほとんどは「なぜ勝てないのだろうか」という疑問を抱いているのです。
彼らはなぜ勝てないのか。この疑問は麻雀を教える立場にある私にとっても最大の謎でした。
「教材となるべき本やセオリーが正しくないのだろうか?」
「勉強の方法そのものが間違っているのではないか?」
多くの思考を重ね、いろいろな人の話を聞き、ようやくこの疑問が解けました。
彼らが勉強していたのは、表面だけをなぞったテクニック。他方、強者が学んでいたのは思考体系。
その違いがパフォーマンスの差を生みだしていたのです。
具体的に行きましょう。例えばccbbmmから何を切るか。よく出題される基本的な問題です。状況により様々なパターンが考えられますが、今回この部分のみにスポットをあてます。
正解はbです。
中級者の方の多くは正解を瞬時に答えられるものです。しかしながら「cやm切りとb切りではどのような違いがあるのですか?」と続けて質問したところ、正しく答えられる方はほとんどいません。
ccbbmmから何を切るか。この問題は単純にメンツ構成のリスクが最も少ない牌の選択を問うています。従って受入れ枚数の減少が最も少ないbという答えが正解になるのです。しかし中級者の方はこれが説明できない。ただ、正解を「なんとなく」知っているだけなのです。
いくらテクニックについて熟知していたとしても、それを使いこなすための思考体系がなければ意味がありません。その証拠に彼らは「では,をツモって、ccbbmm,では何を切るか」といった応用問題は非常に弱い。たった1牌追加されただけにすぎないのですが(正解はm)。キチンと思考体系まで理解しているかどうか。中級者と強者との違いはここにあります。
テクニックは大切です。しかしテクニックはあくまでも道具にすぎません。その背景にある思考体系がより重要なのです。
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